仕事ができないから逃げるように辞めるのは『逃げの転職』なのか。
とは言え、このまま今の会社に居ても、仕事ができない人のままで見られてしまって、自分が苦しい思いをするだけなのでは?
そんな迷いを持って、なかなか転職に踏み切れないあなた。
結論、仕事ができないからという理由で転職をするのは『逃げの転職』ではありません。
あなたに合った会社が世の中には絶対ありますし、転職をする行為自体は逃げだろうと、攻めだろうと現実は一緒です。
それよりも考えなければいけないのは今のあなたの精神状態です。
このまま今の職場で正常な精神状態でキャリアを積んでいくことが出来るかどうかを考えた方が良いです。
逃げるように会社をやめることが逃げではない理由をお伝えします。
きっとあなたは、次の新天地であなたらしい生き方が出来るようになるかと思います。
目次
「仕事ができない」という理由で会社を辞めることは『逃げ』では無い
あなたが自分のことを仕事ができない人間だと思いこんでいるのであればそれは間違いです。
仕事ができる・できないの尺度が曖昧ですし、それは自分自身が判断することではないからです。
客観的な評価として「あなたは仕事ができない人です」と言われて初めて気にすれば良いことです。
・他の同期入社の人の仕事ぶりを見た自己評価
・周囲の人に迷惑をかけているのではないかという心配
これらはあくまでも自分の主観による感情からあなたが不安になっているだけです。
それに、もし上司や先輩から嫌がらせやパワハラまがいの行為を受けているのであれば、それは会社としての問題であって、あなた自身の問題ではありません。
だから、その感情から来る『逃げの転職』への不安は持つ必要がありません。
ただ単純に、
・今の会社で頑張り続けたいと思うかどうか
これだけを考えてください。
その答えが「いいえ。他の業界・会社に転職したい!」ということであれば、それは逃げではありませんので、転職に踏み切った方が明るい未来が待っているかと思います。
悩み込んでいるようであれば転職した方が良い理由
明るい未来が見えると言っても、その未来が分からないから不安になるんですよね。
その気持ちも分かります。
でも冷静になって考えれば、今の悩みを抱え込むよりも転職した方が良いと思えると思います。
私がそう言い切る理由は下記の5つです。
1.そもそも転職自体には様々な動機がある
もしあなたが働いている会社に、他の会社から転職してきた人がいるならその人のことを想像してみてください。
あなたはいちいちその人の転職してきた理由を深く考えるでしょうか。
ほとんど人は日常会話の中で話題に上がったら聞いてみるレベルだと思います。
その上で返ってくる答えは、
・この会社の○○な仕事に憧れて!
・前の会社は業務内容がつまらなくて…
・家庭の事情で仕方なく家から近い職場にしました
等々、いろんな答えが返ってくる可能性があります。
つまり、一言で転職と言ってもその動機は人によって様々です。
その中で、あなたが「仕事ができない」という理由で転職を考えたとしても、他の転職を考えている人と同じ土俵の上にいるということです。
その転職理由に優劣はありません。
2.あなたを心から雇いたいと思っている会社がある
今の会社よりもあなたを欲しがっている企業が必ずあるということを忘れないでください。
現在の会社が世の中で一番あなたに合った会社ではありません。
あなただけではなく、あなた以外の人にも言えることです。
世の中にある何万とある企業のうち、あなたが今の会社に居る理由はタイミングが合っただけです。
会社が人材を欲しがっている時に、あなたからの就職志願があった。
だからあなたは就職試験を受けて採用された。
思い返してみてください。
あなたが受けた就職試験はどんなものがありますか。
・筆記試験
・個人面接
・グループ面接
・実技
この辺だと思いますが、果たしてこれらの試験項目だけであなたを100%理解出来るでしょうか。
到底無理なことです。
面接官が違う誰かだったら、あなた今の会社に居ないかもしれませんね。
あなたはが今の会社に採用されたのは偶発的な出来事であったととることも出来ます。
その会社で今あなたが仕事ができないという悩みを持っているのであれば、もし他の会社に転職すればそれが解消する可能性があるということになります。
3.我慢すること自体に意味が無い
あなたが「自分の転職が逃げであるのかどうか」という悩みはどこからきているのでしょうか。
一つの会社で自分の出来ることを精一杯やり尽くす。
それはとても素敵な考えですが、それが我慢大会になっているのであれば早くその我慢から抜け出しましょう。
日本人は「我慢して耐え抜くこと」にある種の『美』を感じてしまいます。
大学卒業から一つの会社で勤めあげて、周囲の仲間からも惜しまれながら定年退職を迎える。
それが素晴らしいとされる風潮は確かにありますし、事実、そんなキャリアを積んでいる人に尊敬したりもします。
でも、果たしてそれの何が美しいかを正しく、的確に言語化できる人がどれだけいるでしょうか。
ほぼ皆無だと思います。
みんな、なんとなく美しいと思っているだけです。
強いて言えば、「忍耐力がある」という評価を受けれることぐらいでしょうか。
色んな業界・企業を渡り歩くことでしか見えないビジネスの本質もあります。
一つの会社に我慢してとどまること自体に意味はありません。
4.転職を考えている理由は一つではない
あなたが転職を考えている理由は実は一つではありません。
一番大きい理由は「自分は仕事ができない」ということかも知れませんが、会社を辞めるという選択肢を持つにはそれだけでは十分ではないのです。
例えば、
・同じ部署のAさんが苦手…
・○○業界の仕事にも興味があるかもしれない!
・今の給料は大学の同期と比べてちょっと低いかも。
付随する理由がいくつも存在していて、転職を考えていることがほとんどです。
だから、『逃げの転職』であるかどうかは考えずに、今自分がどうしたいのか?を大切に行動した方が、幸せなキャリアを歩める可能性があります。
潜在的に抱えている転職理由は一つではないことを肝に銘じるべきです。
5.人生はまだまだ長い
あなたはこれから会社員という道を歩み続けるかもしれませんし、どこかのタイミングで起業を考えたくなる時期がくるかもしれません。
いずれにしても、あなたの人生はまだまだ長い。
20代のうちにしか出来ないこともあります。
30-40代になるとスキルがどうあれ、年齢だけで括られて評価される機会が多くなります。
自分がやりたいことを見つけた時にはもう年齢制限を超えていたということも少なくありません。
後悔しない為にも、今しかできないことを優先するようにしましょう。
転職回数が多かったとしても、その度に新しいスキルを習得できれば、それはあなたにとってプラスの要素でしかありません。
気を付けなければいけいのは『開き直り』
転職に踏み切る際に気を付けなければいけないのは、あなた自身に『開き直り』が無いかどうかです。
これまで散々、
『逃げの転職』など存在しない
ということを書いてきました。
それは真実であり、転職すること自体に優劣は存在しません。
しかし、もしあなたが自分の中に「非」を認めてから転職活動を行うようにしましょう。
自分は仕事ができない人間なんだ…
というように思っているのであれば、
・なぜ仕事ができないと感じているのか
・なぜその状況に至っているのか
・どうすれば克服すれば良いのか
をしっかりと考察することが必要です。
これを読んでくれているあなたに限ってそんなことはあり得ないかもしれませんが、決して、
会社が自分を認めてくれない
会社が自分を正しく評価してくれない
など、全ての責任を他者に転嫁することだけはやめましょう。
もしその気持ちが少しでもある場合、あなたは次の職場でもそれを理由に転職を考えてしまいます。
その場合は『逃げの転職』と捉えられても仕方ないかと思います。
しっかりとあなた自身の弱みを分析し、次の職場ではそれを克服できるようにしていきましょう!
コメントを残す